アメリカ紀行2014秋その2

ラフリンから一路68号線を通ってキングマンへ。キングマンからはI-40でそのままセリグマンへ寄るつもりだ。キングマンについたところで、IHOP(インターナショナルハウスオブパンケーキ)へ行って朝食。アメリカでは至る所にあるパンケーキのチェーン。それほどおいしいわけでもないが、取りあえず腹ごしらえ。オムレツとパンケーキのセット的なものを食べるが、やっぱり日本のホットケーキの方がスキかも。それにそんなに安くないし。日本の外食産業のクオリティに慣れていると、アメリカでは高く、そしてまずく感じる。

キングマンを後にしてI-40をひた走る…のだが、渋滞。アメリカの渋滞も結構ひどいもので、交通整理とかもないためかなかなか前に進まない。結局舗装をし直していたようだが、一気に3台ぐらいが連なって舗装していた。そして渋滞原因も見物渋滞のよう。アメリカも日本もそれほど変わらない。

アメリカのインターステイトハイウェイを走っているとそのうち景色にも見慣れてきて飽きてしまう。特にこのキングマンからグランドキャニオンへの起点となるウィリアムズまでのI-40は何度か走ったこともあり、退屈に感じる。そんなころやっとこセリグマンに到着。セリグマンはいわゆるアメリカのかつての大動脈であったルート66に残された古い町並みを見られるところで、いわゆるディズニー映画のカーズのモチーフになっている町だ。

さて、実際に行ってみて思ったのは、別にここ来なくてもよかったかも、という身もふたもない結論。いや、これから行く人に対しては取りあえず見てみたら?とは思うが、自分は二度と行かないと思う。ヘンに観光地化されていてノスタルジーは消え去っていたような。特にお土産物を買うでもなく、次の町であるウィリアムズへ急ぐことにした。

ウィリアムズはそれまでの砂漠地帯とは若干異なり、森林地帯のすぐそばにある町。それほど大きくはないが、セーフウェイなどの大型スーパーやレストラン、お土産物やさん、グランドキャニオンレイルウェイという観光鉄道の起点になる町である。ここも多少昔の町並み感が残っており、多少の観光地的なネオンはありつつも、それほどオーバーでもないのでセリグマンより昔のアメリカの街道筋を感じられるところかもしれない。とはいいつつここではデイリークイーンでソフトクリーム食べるくらいですぐ次へ。なんだかんだ長距離を走るので、あまりゆっくりしていることもできない。

実は本来ならこの日は化石の森国立公園へ行けたらいいな、と思っていた。しかし、すでにキングマンで悠長に朝ご飯していたり、渋滞や途中の休憩などで時間を浪費してしまい、残念ながら化石の森国立公園はカットすることにした。またいつか絶対行ってやる…という熱い想いだけ残してバリンジャーにあるクレーターに行くことにする。

バリンジャークレーターは自分が子どもの頃からいつか行きたいと思っていた世界最大の隕石孔である。もう40年も前になってしまうが天文少年だった自分にとっては遠くて絶対行けないだろうな、と思った場所だ。メテオシティという住所になっているそこへはウィリアムズからはフラッグスタッフを越え、130キロ程度だ。

入場料がちと高いな($18)と思いつつも40年の想いなのだから、多少ガマンしてw入ってみる。そこへ入ったときに思ったことはこんなにでっかい穴ぼこを一瞬で作っちゃうのかよ、隕石恐い!だった。もっとも恐竜を滅ぼしたユカタン半島の隕石に比べればチリに等しい大きさなんだろうが、この隕石でも160キロ以内にいた生物を即死させたというのだから、恐ろしいことこの上ない。この隕石孔から少し離れた場所から見返すと、隕石孔のフチが隆起しているのがわかる。アリゾナの大地には悠久の時を経て造形されたグランドキャニオンもあれば、一瞬にして造形された隕石孔のようなものもあり、極端な二つが同居していて興味深い大地になってるなと思った。

夕刻も近づいてきたので、フラッグスタッフへ戻り予約したモーテルへ。本来ならモーテルなんぞ予約しなくても泊まれそうなもんだが、週末ということもあり予約しておいた。今回の行程では取りあえず予約を入れておき、途中でキャンセルすればいいやと思っていたのだが、後々これに悩まされることになる。

フラッグスタッフでは夕刻からローウェル天文台に。この天文台ではトンボーが冥王星を発見している。三鷹天文台のようにもう空が明るくなっていて実際には使えないのかな、と思っていたがフラッグスタッフの夜は十分暗くいまだに使えるレベルの空を維持していることがわかった。子どもの頃天文ガイドや天文学の歴史にたびたび出てきた天文台。すでに星に対する興味は少なくなってしまってるが、やっぱり特別な気持ちになった。

たまたま、夜空にISSが通過していくのを見ることができた。天文台のボランティアガイドがそろそろ見えますよ、と見学者に教えてくれてみなで見上げる。宇宙飛行士にあこがれたのも小学生から中学生のころだったな、と思い出しながら瞬きもせずについっと流れていくISSを見ていた。

今日は40年前の自分にも出会う旅だったな、と思いつつ星がたくさん見える町で眠る。

 

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