「純正」タグアーカイブ

VEZELのリアショック交換

ひさびさのVEZELいじり。いつのまにやらマイナーチェンジしてたVEZEL。とうとうウチのは古いモデルになってしまったわけだ。もっともマイナーチェンジなので、大して変わってないので気にしていなかったのだが、リアのショック(ホンダはダンパーっていうのか)が変更になったらしい。振幅感応式ダンパーになり乗り心地が変わったという話。

ウワサでは乗り心地がよくなった、ということなので自分も早速交換してみる。んだけど、情報が意外にない。価格コムにあった情報は品番とか載ってないし…。まぁ、ホンダ部品に聞いてみればいいや、ということで6カ月点検のついでにパーツを取り寄せてもらうことにした。詳細に調べればショックアブソーバーだけではなく、バンプラバーも変わっているし、バネレートも変わっているそうなんだけど、スプリングとか変えても費用対効果は疑問だし、バンプラバーもバンプするような過大入力があったときに影響するわけで、そんなシチュエーションはまずないので無視w

セコいので、自分はシンプルにショックだけ交換することにした。だいたいローコストで済まないなら、純正で交換などしない方がいいってことで。お金あったら車高調とかにするけどもったいないわな。以下その手順など。

52611-T7J-H01が変更になったショックのオーダー品番。
オーダー番号と実際のショックに貼られている番号が違うやんけw

オーダーした翌日には到着。価格コムを見ていると6月にオーダーして10月とかいう情報があるが、補修パーツがそんなに来ないんじゃ、クルマ壊れたときに困るだろうに。ディーラーの怠慢なのかな。パーツさえあれば国内メーカーは大抵翌日、または翌々日には届くのが普通と思っていたが。

さて、ショックは2本で21,384円だった。高くもないけど安くもない。カヤバのオイルショックの一台分と同等の価格ということで、ちと高いけどお試しするにはそれほど躊躇しない価格か。

なお、写真にも記載してあるが、オーダー番号で取り寄せたパーツ(箱の番号がそれである)と、実際の中身の番号が違う。中身の番号で見るとヤフオクで安いヤツ出てるじゃんか!とか思ったり。というわけで、オーダー品番は「52611-T7J-H01」であり、パーツに貼られている番号は「52610-T7J-H021」であるようだ。中身わかんないから、ちと心配になるよね。なお、後ろのM1とかの番号は枝番らしく気にしなくていいそうだ。

まずはVEZELをジャッキアップするんだけど、やりかたとしては以下の手順でやるのが正当な方法。

  1. パーキングブレーキをかけて停める。
  2. フロントタイヤに車止めをする。
  3. リアの牽引フックにジャッキをあてて上げる。
  4. サイドのジャッキアップポイントにウマを当てる。

ただ、この場合牽引フックに当てて上げる場合には、かなりでっかいジャッキが必要になる。普通のジャッキではかなり厳しいので自分はサイドのジャッキアップポイントにあてて左右交互に上げた。バネを外すわけじゃないので交互に上げても平気な気がする。

ジャッキアップができたら、トランクルームにある化粧フタを外す。手前側に内装外しなどを入れて、持ち上げると外れやすい。

右側の化粧ブタ
左側の化粧ブタ

外れたら、六角レンチをかけながら、ショック上部のナットをメガネレンチなどで緩める。右側はディープソケットにエクステンションバーなどを使えばラチェットで緩められるけど、左側はちとムリかな。地道に頑張ろう。

右側のショック上部のナット
左側のショック上部のナット
最初はこのように六角レンチでロックして外す。

ここでナットを全部緩めて外してかまわない。二人で作業する場合には、上部をちょっとナットかけておけばいいんだけど、下側外すときに上側残しておくと結局下を支えない状態で、上のナットを取り外すことになるので、それならショック下のボルトを外してそのまま、ショックを持って取り外す方がラクだからだ。

ショック下側にあるボルトを外す

次に下側のボルトを緩めて抜き取る。荷重がかかって抜きづらいような時は、このサスペンションメンバーにジャッキをあてて少し持ち上げるなりすると、するっと外れると思う。ボルトを抜いたらショックを持って手前側に力を入れると取れるはず。いきなり下にずるっと落ちることはない。

ショックが取れたら、あとは付随するパーツを新しいショックに移設するだけ。

古いショック一式。ブーツだのバンプラバーだのを移設する。

初めてのパーツなのでわからなくて、上部についているブーツ類を丁寧に一個ずつバラしていったんだけど、実はこの上の部分を持って逆さまにして、下に当て木などをしてゴンゴン落とせばユニットごと、するっと外れるw
自分はわからなくてバラしたんだけど、まぁ、ゴンゴンやっても外れないときには一個ずつバラさないといけないので、一応参考のために解説。

上部のパーツ類を外す

左側になるのが、バンプラバーとブーツカバーを支える金具類。

バンプラバーを外す

右側の金具の中にあるワッシャーというか、それがショックのシャフトにくっついていて外れない…ということがあるので、その場合にはシャフトに当て木をして下にして置き、金具のフチをプラスチックハンマー、あるいはゴムハンマー、ない場合には当て木をして状態でハンマーでコンコンとフチを叩くようにすると外れる。

外したら逆の順序で新しいショックアブソーバーに移設しておく。

各パーツを元通りに。ちゃんとツライチでね。
最後のフタもきちんとツライチにできる。

このようにしてショックに付随するパーツを移設したら、後は逆の手順で組み付けるだけ。初めての作業でも2時間もかからないだろう。一度やれば40分くらいで二度目はできるはず…。二度もやんないけどさ。

組み立てるときには、

  1. ショックを嵌める
  2. 上のナットを仮止め
  3. 下側のボルトを締める
  4. 少しリアサスメンバーをジャッキで持ち上げ、上側のボルトの頭が出るようにする
  5. ナットを締め込んでいく

という手順だとやりやすい。

なお、自分はタイヤを外して作業したのだが、タイヤ外さなくてもできるじゃん、と思ったので左側だけは外したが、右側はタイヤつけっぱで作業した。作業スペース的には外した方がやりやすいが、外さなくてもそれほど困難ではない。ジャッキアップなしでは荷重がかかりすぎるのでムリ。素直にジャッキアップしてやろう。

さて、肝心の乗り心地は…。

んー、マイルドになったような…。まだ高速域では走ってないので何とも言えないが、バタバタしていた挙動が少なくなった気はする。後ろに乗ったことないし、後ろに人を滅多に乗せないのでなんとも言えないのが正直なところだ。VEZEL特有というか左右への挙動自体は変わってないかな。もっともショックだけの交換でサスペンションジオメトリーとか構造が変わったわけではないので基本は変わらないので当たり前だ。

もう少し乗ったら追記してみる。

8/31追記

その後遠出をしてみたりして感じることは、少し上質になったかな、という気がする。細かな衝撃でバタバタするいやな振動を感じなくなったし、全般的に乗り心地もよくなった。かといって、過大な入力が入るところではちゃんと粘る。あくまでも個人の感想としてはコストパフォーマンスはいいなーと思う。初期ヴェゼルの人は交換した方がシアワセになれるかと。