2011/02 スペースシャトル打ち上げ訪問記

STS-133は本来11月に打ち上げされるスペースシャトルでした。外部燃料タンクの亀裂により、打ち上げが何度も延期されたあげく、2月24日までジャンプしたといういわくつき。もっとも安全性に配慮しての延期ですから文句は言えません。飛行機のチケットもスケジュール変更を繰り返したおかげで、8万円のチケットがトータル21万円になってしまったというw今回はマイレージじゃなかったのでエコノミークラス、しかもAmerican Airでの出発です。会社経費だからいいんだけどさ。

今回も取材ということで(かなり嘘くさい)メディアとしてNASAへ侵入。11月にもらったパスは期限切れなので、再度受け取りにNASAへ行きます。ま、3度目なのでかなりスムーズ。そのままメディアサイトへ行き、いろいろな準備をして当日を待ちます。

当日の打ち上げは現地時間で午後4時50分なので朝イチに行けばかなり余裕があります。今回はディスカバリー最後の打ち上げ、そしてスペースシャトルの打ち上げも最後の前なのでかなりメディアも見学者も多い。メディアだけで1,100人も入るそうな。現在STS-135というシャトルを打ち上げるかどうか?ということでNASAが予算獲得に精を出していますので、たぶん今回の打ち上げを入れて三回飛ぶことになるのかなぁ、という気もしますが、現時点では確定しておりません。確実なのはSTS-134まで。

さて、当日はカメラをメディアサイトの一番海側にセットしました。以前はメディアサイトの上から撮っていたのですが、人が多いために前に行った方がいいなぁ、と思い一番前にセットしたわけです。600mmのレンズを持って行くのはしんどかったのですが、来られるのも今回が最後かも、と思いまして無理矢理借りていきました。自分じゃ買えない値段だわな。

打ち上げ直前に多少揉めましたが、3分ほど遅れてゴーサインが出たようで仕事をほったらかして自分のカメラに走っていきました。というわけで無事写真が撮影できたというわけで。ただ、あとから縦構図でもよかったかなぁ、と反省しきり。テレコン使っても縦なら入ったかもしれん。

打ち上げ後、片付けをしてTitusvilleにあるホテルに戻ったのですが、なんと今までに経験したことのない大渋滞。NASAから帰る人の車が多く20キロ以上渋滞しています。その中をのろのろと走り、通常は20分で着くところを1時間半かけて帰りました。大回りした別のスタッフは倍以上の距離を走っても1時間で着いたそうな。まぁ仕方ない。

その後次の日はオーランドなどでウダウダと買い物などをして過ごしましたが、帰国する前の26日に火事が発生。ホテルの裏手には広大な湿原が広がっています。というか、フロリダ全体が湿原で、そこを環境破壊しながらホテルなどを建ててるわけなんだけど。その湿原には枯れた草などがたくさん生えているわけで(一応冬だし)、それが燃え上がり始めました。ホテルの近くのTARGETで買い物をした帰りに煙りがかなり立ち上がっているのを見て「飛行機でも落ちたのかなぁ?」と思ったのですが、火事。

95号線にちょっと寄り道(と言っても往復10キロw)して見てみると、95号線ぎりぎりまで燃えています。もっともそれ以上は燃えるものがないので、道は通行できましたけど。

その後も火は燃え続け、ホテルの駐車場のすぐわきまで火が来ました。すさまじく広い範囲が燃えたようで、夜中にも赤々と燃えておりました。こういうとき、ほんとに人間はなすすべがないんだなぁ、と思った次第です。帰国日もまだ火が続いていたようで遅れて出発したスタッフから「まだ燃え広がってるぜ」とメールが。なお、火が着いた原因は放火とかで二人逮捕されたようです。なんのために火を着けたんだかね。

というわけでディスカバリー最後の勇姿は無事見ることができました。延期を重ねられてあきらめかけたのですが、行って良かったと本当に思います。最後も是非行きたいもんだ。4月らしいけど、近すぎて休めないw

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