スペースシャトル打ち上げ訪問4 L-0

夜中の0時に集合してKSCに出発します。ローンチまではあと6時間ちょっと。2時くらいからクルーウォークアウトというイベントがあるので、その取材をするのです。各メディアから2名程度しかいけません。ほかのメディアは脚立などを用意していますが、うちはないのでなんとか前列に並んだ人たちの隙間から撮影できれば…。

このクルーウォークアウトはアルマゲドンの映画などで行われるのとほぼ同じ。というか映画がそっくりに作っているんですが。ビルから出てきたクルーたちが、ちょっとだけメディアの前で立ち止まり、エアーストリーム社特製のクルーバスへ乗り込むわけです。

待つこと30分。クルーたちが出てくるとメディアは殺気立ち、写真撮影の嵐とともに怒号にも似た声援の言葉が飛び交います。クルーたちは笑顔でそれに応え、手を振ります。3分程度の出来事だったでしょうか。クルーたちはバスに乗り込み、そしてラウンチパッドに出発するのでした。

自分の隣は日本のテレビ局のメディアだったようですが、わからないことを自分に質問してきました。ていうか事前に調べておこうよw

クルーウォークアウトが終わると、メディアサイトへ戻ります。すでに各メディアの中継車なども増えていて、いよいよ打ち上げなんだなぁ、と強く思った次第。カウントダウンクロックも残り2時間ちょっと。実際の打ち上げまでより短めの時間を表示しているのは、9分前でいったんクロックがストップするからなんですね。

特にやることもまだないので、メディアセンターに行って写真撮ったりステッカーもらってきたりしながら時間つぶしをしました。その後同僚が行う撮影のお手伝い。生でやるので、直前にテクニカルリハーサルとランスルーでのリハーサルを行います。まー、色々とトラブルがあり、ドタバタしたのですが、それはココには記さないことにしましょう。

9分前になりカウントダウンクロックが動き出した段階で、自分がセッティングした三脚のところへカメラを持って走っていきました。9分前から動き出す、ということは打ち上げは行ける、ということになるからです。夜露がひどくなければ、事前にレンズやカメラをセットしておくべきなのですが、いかんせんひどい夜露のためにギリギリになってからセッティング。最初に5D MarkIIを動画モードにして24-105mm F4レンズをセット。そして打ち上げ2分前に録画をスタートさせます。

次に400mm F2.8に1.4xテレコンを付けて7Dにセットし、それを三脚に載せようとしたのですが、なかなか留まらない。あたふたしながらなんとかセッティングしてファインダーを覗きピントを合わせようとするものの、なかなか合わない。暗いからか?なんて思っていたらファインダーの中が急に明るくなったので、目を離してみるとシャトルがゆっくりとあがっていくのが見えました。

あ、撮れなかった…とショックを受けつつ、こうなったらちゃんと見てやろうと思いシャトルを見ていたのですが、やがて10秒後くらいに轟音と振動が伝わってきます。すさまじい音と聞いていたのですが、どこか遠くで巨大な雷が落ちたような感覚。耳をふさがないといけないような音ではありません。

少し上にあがった段階で再度7Dでの撮影にチャレンジ。明るく光る炎を何枚か写真に収めることができました。正直、悔しかったですが…。

ローンチされたあと4分ほどシャトルを眺めていました。星になるシャトルを見ると、あっという間なんだなと寂しい気持ちにもなり。

夜が明けるころ空を見上げると真っ白な雲が、まだ真っ黒な空に見えます。シャトルの燃料がかなり高空で燃えて、その燃料は水素と酸素ですから、水が発生して雲ができたよう。JAXAの人も初めて見た、と言っていました。夜なら見えないし、昼間ならあっというまに拡散してしまうでしょうが、ちょうど夜明け近かったと言うこともあり、この現象が起きたのだと思います。普通雲は1万メートル上空にはないものですが、シャトルはそこに強制的に水を撒いたようなものですから、普通の雲とはまったく異なる高度に作るのですね。気流の影響もそれほどないようでずっと見えていました。雲の高度によってピンク色だったり真っ白だったり…。本当に幻想的な景色でした。

ローンチ後3時間ほど撤収を手伝い、10時にはもういちどビジターコンプレックスへ。自分は見なくてもよかった場所ですが、同行メンバーが見てないところを見たい、ということで再度訪問。まぁ、土産物買うかな。

ロケットが林立するロケットガーデンで適当に写真を撮ったあと、土産物屋で物色。2時間程度でホテルに帰って休むことにしました。はぁ、疲れた。しかし、その後シャトルを模した場所で、今現在シャトルがどこを飛んでいるのかを表示するものがあったと聞いて愕然。それってシャトルが飛んでいるときにしか見られないわけで…。かなりショックだ。

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